CASE BELGIAN BEER STORE

中心繁華街から少し離れた場所の、昭和の頃には小さな商店や飲食店が軒を並べていたが、今では比較的静かな通りとなった角地、3軒の小さな飲食店が入る古い「軒割長屋」建築の交差点角が「CASE BELGIAN BEER STORE」。ワンフロア5坪弱の1Fは100種類近くのベルギービール銘柄が並び、ベルギーのパブと同様のグラスを洗いリンスしてサーブするスタイルを目の前で楽しめるよう小さなスタンディングカウンターのみとなっている。2Fは通りを眺めながらグループで楽しめる1台だけのカウンターテーブルをシェアするスタイル。内部は全て解体撤去して小さいながら階段と旧押入れ部分、壁際を細く吹き抜けにする事で1・2Fの一体化と狭苦しさを解消した。大きな通りから見て正面の壁には「広小舞」という瓦葺き屋根の軒先に用いる台形断面の木材を正三角形に切断したピースで壁際吹抜で繋がる2F壁面まで連続的に六角形に組み合わせたものに電球を配置して、外壁に大きく設けたガラス面を通し、交差する通りからは遠くからも目を惹くことで、寂しげだった通りの角を少しだけ明るくすることが出来た。

AREA : 鳥取県米子市
DATA : 2021年施工 木造(2階建) 延床面積 25.31㎡

BAR, STORE