ゲゲゲのもなか 妖菓堂

水木しげるロードの旧アーケード入口交差点の角地にある大正、昭和を経た古い店舗建築の1階部分にある「ゲゲゲのもなか 妖菓堂」。ゲゲゲの鬼太郎に登場するキャラクターの皮に餡を自分で詰めて食べるもなかの専門店。角地のファサードはいつの頃か鉄骨とコンクリートで構造補強された大開口をそのまま活かし、1年の大半を建具を開放してオープンエアーで営業するというオーナーの方針と、メインストリート角地という条件を最大限に活かすために、木造建築構造材である垂木だけを使い逆円錐状の縦格子と屋根を中央のコンクリート柱を中心に配置し、建物内に小屋を建てた様な構造にして角地の二面から円形の小屋への興味と誘導を図った。販売のための棚は、それぞれ円錐状の格子・中央の柱と一体にして余裕のある動線を確保している。古い街並みを残すために建物外装の古いモザイクタイルはそのままとして、新しく作った格子の内部空間と調和を図るため同じ垂木材の格子パネルのみを付け加えた。

AREA : 鳥取県境港市
DATA : 2023年施工 木造 延床面積 87.03㎡
CLIENT : https://yokado-sakai.jp/

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