※店名:正式名称は「カヤノ寫眞機店」
カヤノ寫眞機店は明治時代に時計店として創業し、昭和25年にカメラ店を開業。テレビのない時代にはニュースや映画を山陰各地で移動上映をするなど、常に時代を刻み、写すことを生業としてきた。同社は、2017年に同市内で新たな時代を映し出すべく、少しだけ街の中心部から外れた場所に店舗・スタジオ・住居兼用の建物を移転・新築。カメラマンであるオーナーはスタジオを、写真店としての小さな店舗部分は先代であるご両親が、ピアノ教室と住居部分は奥様がそれぞれに機能や好みを担当して打合せを進めた。カメラマンであるオーナーは常にあちらこちらを飛び回りながら、カメラマンとして各地での撮影に多くの時間に費やしているため不在がち。そのため、自宅の使い心地や子供達への配慮は奥様に、データや焼き上がり写真の受付・お渡しの最前線はご両親に、という明確な役割分担があるため、平面と立体が個性的に交わる構成になった。私自身も生家は美容室兼自宅という生い立ちなので、家族のそれぞれがどの様に住まい、働くのかを想像しながら考えることが出来た実体験反映型の建築である。建築実施設計は株式会社 辻工務店に依る。
AREA : | 鳥取県米子市 |
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DATA : | 2017年施工 木造(2階建) 延床面積 242.12㎡ |
CLIENT : | https://cameranokayano.com/ |
HOUSE, STORE, STUDIO