Cote d’Or

カレー専門店であった店舗に、同オーナーが違う場所で営業していたワインとフランス料理のお店をこの場所に移転。スペイン料理・スペインワイン・シェリー酒をはじめ、幅広いお酒と料理を少しカジュアルに提供出来る様、ビル1F角地のファサードリニューアルデザインを担当した。駅前のメイン通りに飲食店がひしめくエリアで連続するそれぞれのお店が掲げる混沌としたサインボードが存在する景色の中、角地という重要な役割を担う場所で、周りに無い色であること、2面を接する通りの入口に少しだけ明るさと活気を添える役割を果たしながら、このお店を多くの人達に印象づけ、何度でも訪れることができる目印の役割を果たせるようにした。過去に訪れた南ヨーロッパの街の中で感じた「カラッとした印象」を持った空気感が、曇りがちな山陰の空の下でも感じることができる様、オレンジ色と暖かいグレー色を選び、壁面全てをサインボードとして表現した。夕暮れになると、大きなサインボードは間接的に柔らかくライトアップされ、細い通り沿いの広いガラス面越しに、ワインボトルやシェリー酒のボトルを置く為の小窓を持った、ルーバー状のパネルからちらちらと店内の様子を感じられる様に、程よい距離感を作った。

AREA : 鳥取県米子市
DATA : 2022年施工 SRC造(1Fテナントファサード部分) 延床面積 65.26㎡

RESTAURANT