飲食店が集中するエリアのメインストリートに接する「桔梗屋」。ひっそりとした入口から板塀に囲まれた「小路」を通り、玄関をくぐり履物を脱ぐと現れる大将。大将が調理、提供する地元の新鮮な魚介、季節の食材を使ったその日のコース料理とそれぞれに合う日本酒を、銘柄・燗・冷と大将お勧めの一杯で。皿ごとに一寸ずつ楽しめるように低い腰掛け式のゆったりとした対面式のカウンター席が、お店の中心に大きく設けてある。大将がカウンターを離れることなく作業ができるように、煮炊場・焼場もカウンター厨房内に設けた。ドリンクサービスカウンターのボトル棚は、カウンター厨房正面のライブ感がある景色とはまた違った印象を。日本酒の瓶たちが並ぶ景色を眺められるように。且つ、スタッフ、お客さんそれぞれからの視線を自然に繋げる為に、透明ガラスのフィルターを一枚はさみ、見え方を変えるようにした。カウンター席と同じ空間には、小さなテーブル席もお互いの干渉を避けるようにひっそりと配置した。また、8名程度まで利用できる水盤のある坪庭を望む個室は建具一枚隔てただけであるが、静寂な空間になった。同店は「ミシュランガイド京都・大阪＋鳥取2019」で1つ星に掲載されている。