新千歳空港へのアクセスが良い主要道路近くの市立公園とママチ川の小さな流れ沿いに、同社のスィーツを販売する物販棟と、工房を併設した出来立てのパンやスィーツ、北海道の食材を使った料理が食べられるカフェが入るカフェ棟を敷地内にゆったりと配置した店舗の建築デザイン・インテリアデザインを担当した。同じく弊所でデザインを担当した同社が運営する小樽の店舗達がもつ建物のイメージとは違い、北海道全体が持つ北国の夏を楽しむために、木造の構造と建物のほぼ大半を占める大きなガラス面を陽射しを和らげる為のルーバーをで覆った物販棟と、建物内にある工房から出来立てのパンを販売するパン売場、同じく出来立てのスイーツを、料理・飲み物と一緒に楽しめるカフェを、それぞれの工房を囲む様に配置した飲食棟で、駐車場から続くアプローチを挟む様に配置した。カフェ棟に続く廊下を抜けると、大きな暖炉を中央に持つ「離れ」があり、カフェの客席と同様、借景とした市立公園を望みながら食事を楽しむことができる。同店はオープン以来、千歳市とその周辺地域をはじめ国内外の旅行者が訪れる施設となった。
「きらりと光る北の建築(北海道建築士会)」2007年最優秀賞受賞。